🌱1分de知の種 Seed.20(2025.11.02)
~宇宙レベルで見れば、たいしたことない~

気づきの種が、思索の木となり、やがて知の森となる。
日々の中に、静かに芽吹く気づきを。

今回は、こちらのひと粒をお届けします。

「ラッセルは講演をする前にいつも緊張していたそうで、足の一本でも折れてくれれば講演をしなくて済むのにとさえ考えていたといいます。
そんなとき、自分の講演がうまくいこうが失敗しようが、どのみち宇宙には大きな変化はないと感じるように自分に教え込みました。すると、緊張や心配は自然と消えていったといいます。
『たくさんの神経の疲れも、こういうやり方で処理することができる』――宇宙のような自分を超越する何かに思考や希望を集中できると、悩みはおのずと解決していくのです。」

出典:小川仁志『NHK「100分de名著」ブックス バートランド・ラッセル 幸福論』(NHK出版, pp.36-37)

仕事上のトラブルが頭から離れない。
不安で押しつぶされそうになる。
誰しも、そんな夜がある。

でも、ラッセルのように考えてみる。
どんなに大きな失敗をしても、
宇宙全体から見れば、ちっぽけな出来事にすぎない。

そう思えば、少しだけ肩の力が抜ける。

そうはいっても、
思考をそんなに自在にコントロールできるわけじゃない。
気づけばまた、ぐだぐだと考えてしまう。

でも、それでもいい。
すぐに切り替えられなくても、
「宇宙レベルで見ればたいしたことない」と
何度でも思い出す練習をすればいい。

哲学とは、そんな「考え方の筋トレ」なのかもしれない。


🌱今日のひと粒

宇宙レベルで見れば、たいしたことはない。
それでも悩むのが人間で、
それを笑えるのもまた、人間だ。

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