気づきの種が、思索の木となり、やがて知の森となる。
日々の中に、静かに芽吹く気づきを。
今回は、こちらのひと粒をお届けします。
「機嫌がよいこと、丁寧なこと、親切なこと、寛大なこと、等々、幸福はつねに外に現われる。
歌わぬ詩人というものは真の詩人でない如く、単に内面的であるというような幸福は真の幸福ではないであろう。
幸福は表現的なものである。
鳥の歌うが如くおのずから外に現われて他の人を幸福にするものが真の幸福である。」出典:岸見 一郎. NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート 孤独は知性である (pp.132-133). NHK出版. Kindle 版.
自分が幸せであることによって、
はじめて他の人のために善いことをする力が湧いてくる。
幸福は、内側で完結するものではなく、
外にあふれ出し、周りの人をも照らすもの。
いつも上機嫌で、丁寧で、寛大でいられるとは限らない。
それでも、できる限り「歌うように」生きていたい。
鳥が自然に声を響かせるように、
自分の中の幸福もまた、静かに世界へ流れていく。
💧今日のひと粒
幸せは、しまっておくものではない。
それが本物なら、自然と外へあふれ出す。


