気づきの種が、思索の木となり、やがて知の森となる。
日々の中に、静かに芽吹く気づきを。
今回は、こちらのひと粒をお届けします。
「和歌は、人間の心にあるおもいを『種子』にして、さまざまな言の葉(言葉)となる。世に起こる出来事やさまざまな営みはじつに多様で、そこに暮らす人は、心で感じること、見るもの、聞くものをめぐって、さまざまなことをいう。そのさまは生い繁る葉のようでもある。
それが歌の起源である。人間だけではない。花で鳴くうぐいす、川で生きる蛙など、生けるものすべてが『歌』を詠んでいるのである。」出典:若松英輔『読書の学校 特別授業「自分の感受性くらい」』(NHK出版, p.25)
世界は「コトバ」でできている。
「コトバ」は、言葉だけではない。
「コトバ」は、意味の表れであり、言葉だったり、絵だったり、音楽だったり、ダンスだったりもする。
人間以外の生き物も、それぞれの「コトバ」を持っているのだろう。
鳥のさえずり、川辺の蛙の声、風に揺れる木々の音。
それぞれが固有の仕方で世界を語っている。
わが子もまた、言葉にならない「コトバ」で世界を描こうとしている。
親の役目とは結局のところ、その営みを守ることに尽きるのではないだろうか。
駆け回るわが子の後ろ姿を追いかけながら、
そんな風に思う日々。
🌱今日のひと粒
「コトバ」を大切にしてあげることが、
子どもの世界を豊かに育てることにつながる。

