気づきの種が、思索の木となり、やがて知の森となる。
日々の中に、静かに芽吹く気づきを。
今回は、こちらのひと粒をお届けします。
「友人の息子は熱烈な野球ファンだった。しかし父親のほうは野球にはまったく興味がない。
ところがある年の夏、この友人は息子を連れて、メジャーリーグの試合を一つずつ見てまわった。
その旅行には六週間という時間と相当なお金を費やした。しかしそれは息子との強い絆をつくる貴重な経験となった。帰ってきて彼は聞かれた。「君はそんなに野球好きだったのか?」
彼は答えた。「いや。でも、それくらい息子のことが好きなんだ」出典:『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版, 2022, p.305)
もし本気で相手のことを大切に思うのなら、
「相手が大切に思っているもの」を自分も大切に扱う必要がある。
ただし、これは「趣味や好みを無理に合わせなさい」という話ではない。
自分が野球好きになる必要も、ゲーム好きになる必要もない。
そうではなく、
「相手にとって大切なものなら、その大切さごと尊重する」
という姿勢のことだ。
パートナーでも、子どもでも、たとえ自分にはよくわからない世界であっても、
「そこにある大切さ」を大切にできるかどうかで、関係は驚くほど変わる。
わかり合えない部分があるからこそ、歩み寄ることに価値がある。
相手が大切にしているものを、尊重して抱きとめられる関係でありたい。
🌱今日のひと粒
相手の「好き」を好きになれなくてもいい。
でも、相手が大切にしていることは、大切にしたい。

