「なぜ冬になるの?」季節のしくみ、子どもにどう伝える?

教育

うーちゃん:「ねえママ、なんで最近寒くなったの?季節って何?」

ママ:「いい質問だね!季節の変化には、地球の動きが関係しているよ。」


地球は傾いている

うーちゃん:「地球の動き?」

ママ:「そう。地球は太陽のまわりをぐるーっと回っているんだけど、実は少し傾いているんだ。この傾きのせいで、太陽の光の当たり方が季節ごとに変わって、春夏秋冬ができるんだよ。」

うーちゃん:「ふーん、太陽の光がたくさん当たるとあたたかい季節になって、少ししか当たらないと寒い季節になるってことか。」

ママ:「そう。そして、季節が変わると夜の長さも変わるよね。たとえば冬は夜が長くて、夏は夜が短いって気づいてる?」

うーちゃん:「うん!冬は早く暗くなるもんね。」

ママ:「そうなの。これも地球の傾きが関係していて、太陽が出ている時間が冬は短く、夏は長くなるんだよ。でもね、実は世界中どこに行っても同じように四季があるわけじゃないんだ。」


四季がない国もある?

うーちゃん:「え、そうなの?春とか秋がない国もあるの?」

ママ:「そう、特に地球の真ん中、赤道(せきどう)近くの国には、日本みたいな四季はなくて、雨の多い季節(雨季)と、雨の少ない季節(乾季)に分けられる場所も多いよ!」

うーちゃん:「へえ、雨の量で季節を分けているのか。」

ママ:「そうなの。だから、こういう国には『春』や『秋』っていう言葉がなかったりするの。でも、季節の変わり目があるときは、『乾季が来た!』とか『雨季が始まる!』みたいに、季節を感じる気持ちは多くの人が持っていると思うな。」


一晩中遊べる季節?

うーちゃん:「他にも、日本にはないけど、他の国にはあるものを知りたいな。」

ママ:「そうだね、たとえば北のほうのロシアやフィンランドなどの国には『白夜(びゃくや)』や『極夜(きょくや)』っていう特別な現象があるよ。」

うーちゃん:「白い夜?どんな夜なの?」

ママ:「白夜は、夜になっても太陽が沈まない現象のことだよ。夜なのに明るい日があるんだ。不思議な感じだよね。逆に『極夜』っていって、昼間でも太陽がほとんど顔を出さない時期もあるよ。これも、地球が少し傾いた状態で太陽の周りをまわっているから起こるんだ。」

うーちゃん:「へえ!一晩中明るかったら、ずっと遊べちゃうね。」

ママ:「たしかにね。日本みたいに四季がある国では、春には桜、夏は海、秋は紅葉、冬は雪みたいに、季節ごとの楽しみ方があるけど、他の国もその国ならではの季節の楽しみ方があるんだよ。」

うーちゃん:「そっか。他の国の季節の楽しみ方、調べてみたいな!」


未来の地球を考えよう

うーちゃん:「ところで、最近暑い日が増えてきてる気がするけど、これはなんで?」

ママ:「それはね、『気候変動(きこうへんどう)』っていって、地球の気温や天気のパターンが少しずつ変わってきているかもしれないという考えがあるの。原因についてはいろんな意見があるけど、今では人間の活動が影響していると言われているよ。」

うーちゃん:「どういうこと?」

ママ:「たとえば、車や工場から出るガスが地球を暖かくする原因になっている可能性があるんだって。だから、多くの人が、人間の生活を見直して、みんなで地球を大切にしようって考えているんだ。」

うーちゃん:「ぼくたちの暮らしが、地球に影響を与えているなんてびっくり。」

ママ:「そうだね。ただ、人間の活動の影響とは別に、自然に地球の気候が変わることもあるよ。たとえば『寒冷期(かんれいき)』っていって、地球が今よりずっと寒くて、広い場所が氷でおおわれていた時代もあるの。その後、氷がとけてあたたかくなる『温暖期(おんだんき)』がきて、今はその温かい時期にいると言われているよ。」

うーちゃん:「そうなんだ!暑くなりすぎたり、嵐が増えたりするのは嫌だけど、寒冷期になっちゃうのも困るなぁ。」

ママ:「次の寒冷期が来るのは、あと3~5万年後と言われているよ。」

うーちゃん:「そうなのか。その頃の地球がどうなっているのか、ちょっと気になるな。」

ママ:「そうだね。自分がいなくなった後の世界に思いを馳せることができるのは、人間の特権かもしれないね。」

うーちゃん:「たしかに!3万年後の地球に人間はいるのかな?いるとしたらどんな生活をしているかな?物語を作ってみようかな!」

ママ:「おもしろいね!完成したらママにも読んで聞かせてほしいな。」

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